福井県高校演劇祭の審査員をはじめて務めました。
今年は第75回大会、戦後毎年欠かすことなく続けられてきたとのこと。このたび、その現場に立ち会わせていただけたのは、とても光栄なことです。
コロナ禍のなかで作品づくりに取り組み、上演を成し遂げた生徒の皆さんに心より敬意を表します。稽古時間が限られただけでなく、観客の前で上演する機会を奪われるのは、とてもつらいことです。
演劇は舞台と観客とのイメージの共有によって成立します。砂漠を描いているつもりが、お客さんには校庭に見えていたのでは共感は得られません。私たちの表現はちゃんと相手に伝わっているだろうか、どうすればより伝わるだろうか、部員どうしや観客とすり合わせながら作っていくのが演劇の表現です。
今回、限られた人数とはいえ、身内ではなく他校の生徒さんの前で上演できたことの意味は、決して小さくありません。
●第75回福井県高校演劇祭
2021年9月18日(土)～20日(月・祝)
会場：福井県県民ホール
主催：福井県高等学校演劇連盟・福井県高等学校文化連盟演劇部会
