先日の「ミナブタフェス」演劇ワークショップ<2017年11月4日(土)会場:福井 北ノ庄クラシックス)>でやったことを、備忘録的に書いておきます。


◎身体のウォーミングアップ
「アブラハムの子」を歌いながら、歌詞に出てくる身体の部分を動かす。最後は回るかわりに、会場をなるべく広く使って走る。

◎次にアタマのウォーミングアップ
「間違いQ&A」。いわゆる正解以外のことを答えてもらう。たとえば、1+1=3とか、1234×5678=0.5とか、なんでもあり。ルールがわかったら、一人ずつ自己紹介(名前と年齢)。もちろん間違いで。映画女優の名前や白雪姫とか言ったりする女性もいて盛り上がったところで、次に質問を桃太郎に。

川から何が流れてきた?どこに出かける?おばあさんに持たされた食べ物は?お供は誰?など、こちらが質問して参加者にどんどん答えてもらう。もののわずかで、はちゃめちゃな桃太郎のストーリーが出来上がる。発語の苦手な子も、他の人の回答を聴いて楽しんでいる様子。

学校や仕事だと、ひとつの正解を要求されることが多いが、「答えは無数にある」という感覚をつかんでもらうのがポイント。あまり時間もないのでさっと1回やったきりだが、時間があれば、ではどちらの答えがよりおもしろいか、それはなぜか、などいろいろ深めていけそう。

◎そして演劇のエッセンスへ
まずは参加者で円になって、隣の人に目線を送る。基準となる人から右回り、左回りなど。早ければよいわけでなく、丁寧に前の人から受け取り次の人に送ることを意識してもらう。強くしたり弱くしたりせず、同程度でリレーすることを意識。目線のほかにも、声(こんにちは)、手を握る、隣の人との距離を大きくとってやってみる、ランダムな相手に送る、などいくつかのバリエーションを試す。身体の癖などもあり、思ったようには伝わらないことも。そこからエアキャッチボール、エア大縄跳びへ。

エア大縄跳びは、文字通り、実際の縄はないけど大縄跳びをする。全員で一斉に跳ぶのではなく、一人ずつ入り跳んで抜けていく。縄を回す人、跳ぶ人、あと観ている人もつくる。おもしろいもので、縄はないのに、上手く跳んでいる(ように見える)人、ひっかかってしまう(ように見える)人、なかなか入れない人などがいて、無いはずの縄が見えてくる。
これは実は、縄を回している人、跳ぶ人、そしてそれを観ている人が、「イメージを共有」しているからで、これぞ演劇のエッセンス。実際の作品づくりはもう少し複雑ですが基本的にはこのエッセンスをもとにお芝居をつくっていきます、というようなことを解説。

◎シーンづくり
各参加者に3枚のカードを書いてもらう。
「~(誰)が」/「~(場所)で」/「~している(行為)」
なるべく簡潔に。それ自体必ずしも成立した文章である必要はない。

みんなに書いてもらったカードをシャッフルして、出てきた文章を演じてみる(1分程度のシーンに)。
無声でも台詞を発してもよい。ゼスチャーゲームにならないように(誰/場所/行為を別々に説明しないように)気をつける。

この日出てきた文章は、
「ペットのチャミが」/「動物園で」/「絵を描いている」。

2チームに分かれ、同じお題に取り組む。同じお題でも全然別のシーンが生まれてくるのが興味深い。
いちど演じた後、感想などを言い合い、少し演出を加えるなどして、もういちど演じてもらう。


参加者は10名ほど。全体で90分。かなり駆け足というか、駆け抜けた感じですが、芝居づくりの一端を一緒に体験してもらいました。